No:026  「ロスカットについて」

● 「ロスカットについて」

第26回目

外貨の両替においては、外貨の価値が下がっても、そのまま手元に外貨として自分で持っている事ができます。

しかしFXの場合には値上がりを期待していつまでもポジションを保持して持っている事が出来ないのです。

FXにおいては持っているポジション、もしくは口座全体の評価損がある一定のレベル(ロスカットレベル)に達するとFX会社がそれ以上の損失を起こさせないように、自動的に対象となっている、ポジション,または、全体の全ポジションを強制的に決済してしまう事です。

これを、強制決済(ロスカット・損切り)といいます。


これが執行されると自動的に損が確定して相場から、

徹底させられてしまうのです。

ここが外貨を実際に手元に、あるいは自分の口座に持っている人達とのちがいです。


どの程度でロスカットされるかは、FXの会社によって違いがありますが逆に言えば、株と違い、資産が「ゼロ」にはならずに済むありがたい機能だと思ってもいいかも知れません。


ちなみにロスカットされるか、されないかは証拠金維持率というもので決まられています。

証拠金維持率とは、その取引に担保として出した証拠金(取引証拠金)が「最初の額に対して後どれくらい残っているかという割合」のことをさしています。つまり、パーセンテージ(%)で表わされています。

これが大体40%位になるとアラーム機能が働き、あなたの登録してあるアドレスにメールが届き、早めに入金して担保となる証拠金を入れずに無視していると、いよいよ、強制決済され、今までのポジションを決済されてその外貨のポジションは、「ゼロ」になるのです。

私も、何回かありました。

 

近くに入金するATMが見当たらなく、

証拠金を入れられなかった事がありました。


その反省からFXに入金するネット銀行には余分に貯金をして置き、いざロスカット前のアラームのメール(マージンコールといいます。)が届いたらいつでも、携帯からネットに接続してFXの会社に入金できるようにしました。

FXの会社に入金して自分の預金額が増えるとアラームは停止して、ロスカットの維持率も100%に近づき一安心です。

0パーセントに近づく程ロスカットされやすく、強制決済されますので、知っていて下さい。


例えば、レバレッジ10倍の取引をしていれば、

為替差額も10倍になっています。

FXは証拠金を担保にして取引を行っています。

仮にポジションを決済せずにいると損失分の数字はそのまま、証拠金から引かれていると考え(実際には決済されるまでは、引かれていません。)そして残りの証拠金(有効証拠金)がFXの会社が設定するロスカットレベルに達すると、一気にずばっと決済されてロスカットします。

ここで初めて本当に、証拠金から損失分のお金を取られてしまいます。

ですから、ロスカットする前に、マージンコールというメールのお知らせが届いた時点で「このままだと、ロスカットされます。証拠金を追加で入金してくれれば、ロスカットされませんよ。証拠金を追加して下さい」

と多くのFX会社は教えてくれています。


ではどうしたら、このロスカットを防げるのか・・・?


それは、


1:「証拠金に余裕を持たせて、レバレッジを高くしすぎないこと。」


  
2:「ロスカットされる前に、相場の状況をみて、損失が大きくなる前に早めに決済してしまうこと。」

です。


証拠金維持率(%)=残っている証拠金 / 取引に使っている証拠金×100%

で表わします。


この式を使って、自分でも計算できるようにしておきましょう!

また上の式で求めた答えが100%以上の時は、証拠金は減る事はありません。


つまり、100%を下回った時点で証拠金は減り始めます。


以上で、ロスカットについての勉強は終わりです。


今回は、ここまで。

第26回のブログを読んで頂きありがとうございました。次回も頑張って知識を、どんどん吸収していって下さいね。

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【編集後記】
 
次回は、「最低取引単位と最低必要証拠金」をお伝えします。
 
FXがいくら安い金額から始まられると言っても、1円からは始める事は出来ません。

そのあたりのお話しを、次回にしようと思っています。

楽しみにしていて下さいね!