No:025 「トレンドラインの続き」

 ● 「トレンドラインの続き」

第25回目
前回、トレンドラインが引けるようになりましたね。


今日は、更に、トレンドラインに平行な直線を引いて頂きます。


上昇トレンドなら高値と高値の部分、下降トレンドなら安値と安値の部分に直線を引いて見て下さい。

 

これらを、「チャネルライン」(アウトラインともいいます。)といいます。

一体ここから何が、分るのか?

上昇トレンドの時には市場価格は、サポートラインとチャネルラインの間を上下しながら上がって行くのです。

このサポートラインとチャネルラインの間の事を「チャネル」といいます。

チャネルは上昇傾向ならば上昇チャネル、下降ラインならば下降チャネルと呼びます。

市場価格(レート)は一般的にこのチャネルの中を、一定のリズムで上下しながら上がっていくかもしくは下がっていきます。

そしてチャネルから市場価格が飛び出すと、チャネル・ブレイクと呼ばれトレンドの転換期のサインが発生したと考えられています。

まとめると・・・、

「サポート・ブレイク」、「レジスタンス・ブレイク」もチャネル・ブレイクです。


チャネル・ブレイクは新しいトレンドの転換期のサインという事がこれで分りましたね。

このトレンドラインは今まで紹介した、ローソク足や移動平均線に比べるとはっきりとした数値を元にして線を引いていないのでアバウトな分析と捉えられがちです。

しかし、基本的な中期取引(スイングトレード)においてはこのような、ざっくりしたトレンドを掴んでおく事はとても大事なことなのでお話ししておきました。

以上でチャート画面における売買取引の基本を、一通りお話ししました。

今まで習ったことをよく復習して頂ければ、もう一人で注文を出せるところまで来ました。

本当に、良く頑張りましたね!

こうしてチャートの勉強をしてきましたが、チャートが今ひとつ分らない?人もいるかも知れませんので、チャートについて、少しお話しします。

チャートって実は、とても簡単なものです。

FXに限らず株や先物取引、あらゆる投資商品で見かけるのがチャートになります。

チャートはその投資商品の値動きを表わすグラフのことです。

一見すると、とても難しく感じますが実は難しくはなく、


非常に明快で素直なものなのです。


外国為替取引におけるチャートは、あなたを含めた世界中の銀行,企業,投資家の意思が反映されています。


ですから、チャートを見てある通貨ペアの価値が上がり調子ならば、みんなが上がると思っている。つまり買っているという事で、下がり調子ならばみんなが売っているという事を表わしています。


例えばある国で重要な経済ニュースが発表されて、それが良い材料であれば市場の期待感が高まって一時的にその国の通貨は買われます。

つまり、値上がりする可能性があるという事です。

この逆で、ある国が戦争や災害などの地理的、政治的に悪い状況に陥った時はその国の通貨は売られます。

つまり、値下がりする可能性があるという事です。

こういった事をチャートは視覚的に、

これらの状況を垣間見せてくれるのです。

またチャートは現在の状況を示すものですが、同時にこれからの値動きを占う指標にも使われています。

このチャートを使った分析を「テクニカル分析」と呼ぶのです。

今回は、ここまでにします!
 
第25回のブログを読んで頂きありがとうございました。次回も頑張って知識を、どんどん吸収していって下さいね。

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【編集後記】
 
次回は、「ロスカットについて」をお伝えします。売買をしてポジションを保有している時に運良く勝っていればよいのですが、負けている時の気持ちは、尋常ではありません。

そんな時の注意点も含めたお話しを、次回に」しますね。