● 「ロウソク足の続き、その2」
第20回目
前回の続きです。ロウソク足チャートの見方をもう少しだけ勉強しましょう。
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この陽線が出ている時に柱のボックスが短い時を、小陽線といいます。また、陽線が出ていて、柱のボックスが長い時は、太陽線といいます。
小陽線の時は、値動きが小さいながらも価格が上昇していますので、上昇トレンドが維持できていると、考えて下さい。
太陽線の時は、値動きも大きく価格が上昇していますので、上昇トレンドが強いと判断して下さいね。
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陰線 ■
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次は、この陰線が出ている時です。柱のボックスが短く出ている時は小陰線といいます。値動き幅が小さいながらも、価格が下落しているので、下降トレンドを維持している状態と判断します。
陰線の柱が長い時は、大陰線といいます。この大陰線が出ている時は、値動きが大きく価格も下落していますので下降トレンドが強いと判断します。
また、十 のマークは十字線といいます。
十字線は、買いと売りが拮抗していて、価格の変動がない状態でトレンドが変わる時の、転換期のサインだと判断しましょう。
そして、ー のマークは四値同時線といいます。
四値同時線は、取引事態が少なく価格の変動がないので、相場が動いていないと、判断します。
まとめ
1:下降トレンド時に下影陽線が出たとき
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||←下ヒゲが長い(下影陽線):売りが強い。
トレンドが弱まり、陰線から陽線になった。
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つまり、陰線の売りの強さより、買いが勝った。
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反騰(はんどう)の可能性
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買いのシグナルが出た!
*下落トレンドにある時に、下にヒゲの長い陽線のロウソク足が出たとします。 このようなローソク足を下影陽線と前回、いいましたね。
これは、今までの下落トレンドだった相場が、上昇トレンドに転じる可能性があることを意味しましたね。
それまでの、強い売り傾向を振り切って最終的に終値が始値よりも高い陽線になっている事から、下落トレンドから脱する可能性があると読み取る事ができるので、「買いのシグナル」といえるのです。
2:上昇トレンド時に上影陰線が出たとき
||←上ヒゲが長い(上影陰線):買いが強い
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上昇トレンドが弱まって陰線になった
↓
最終的に買いより売りが勝った
↓
反落の可能性
↓
売りのシグナルが出た!
*上昇トレンドが出ている時に、上にヒゲが長い(上影陰線)のローソク足が出たとすると、これは上にヒゲが長いのですから、買い傾向が強かった事を表わしています。
しかし、最終的に始値より終値の方が安い、陰線となっているので、売り傾向が強かった事を意味しています。つまり、今までの上昇トレンドが終わり、下落に転じるサイン、「売りのシグナル」が出たといえるのです。
以上2つのまとめから、ローソク足の形やヒゲの長さで次の動きを予想する事が、ある程度分かりましたね!
ローソク足は、チャートを使ったテクニカル分析の基本中の基本である事を、解って頂けたのではないでしょうか?
ローソク足の勉強は、このぐらいで終わります。
他にもローソク足の見方はありますが、まずは、今までの勉強を良く復習してくださいね。
今回は、ここまでです!
【編集後記】
本日は、「ロウソク足の続き、その2」についてお話ししました。2回に渡って、ロウソク足の基本だけ勉強しました。
この2回だけでも、チャートの分析は可能になりました。良く復習して下さいね。
次回は、[移動平行線でトレンドを知る」をお伝えします。
ロウソク足と移動平行線の2つがチャートから読みとれれば、やっと、注文前の相場のチェックが終わります!
頑張って、次回も勉強しましょうね!