No:028 「相場の動く時間帯を知って取引をする」

● 「相場の動く時間帯を知って取引をする」

第28回目

以前にもお話しをしましたが、外国為替市場は24時間眠りません。

つまり、24時間どこかしら国の市場が動いているわけです。

1日のうちで1番取引量の多いのは「ロンドン時間帯」です。


ロンドン時間帯は日本時間でいえば夕方から深夜にかけての時間帯のことです。

この時間帯は、欧州全域の銀行が活発に取引を行っており、東京、香港、シンガポールのディーラーも残っていまして、さらに、ニューヨークの銀行が参加し始まる時間帯でもあるのです。


このことから必然的に取引量が多くなり、取引量が多くなると値動きも活発に動くことになるのです。

FXの投資家たちも、ロンドン時間帯は注目しています。

また、考えてみればこの時間帯は多くの日本人の人は仕事も深夜前には終わっている方が多いので、日本人にとっては都合の良い自由の利く、ありがたい時間帯に当たっているので、日本でのFXの人気が高まっている要因の1つではないでしょうか・・・。

これとは全く逆で、日本時間の早朝にあたる時間帯「オセアニア時間帯」では、最も取引量が少なく時間帯に当たっています。

この時間帯では、ニューヨークの人々が帰宅している事が大きな要因です。

また、主役のオーストラリアやニュージーランドの銀行間取引はもともと取引量が少ないことも大きな要因になっています。

但し、注意しなければいけない事は取引量が少ないから値動きが鈍くなる。とは必ずしもいえない事です。

たまに、取引量が少ないところに大口の注文が入ると、価格の変動が大きくなる事もありますので注意して下さい。

また、1日の時間帯の中にはいくつかの重要な時間帯が存在します。
それは日本時間では、

1:9時55
2:22時30
3:0時

以上3つの時間帯は基本的な時間帯になっていますので覚えておきましょう!

それでは、1つずつ説明します。

1:9時55分・・・日本の銀行の「仲値」(なかね)が発表される時間で個人の外貨取引や比較的小口の貿易決済を行う時に適用される基準レートで基本的には、ドル買い・円売りが発生しやすい時間です。

2:22時30分・・・・ニューヨーク市場で株式市場がオープンする時間です。この前後の時間帯は米国の重要な経済指標が発表されています。(米国の冬時間採用時は23時30になります。)

3:0時・・・・ロンドンフィックスと呼ばれ日本の「仲値」(なかね)と同じように売り買いが頻繁に行われる時間帯です。(ロンドン冬時間採用時は1時になります。)


以上3つの時間帯は値動きに大きく影響しますので、必ず確認をして下さいね!

さてここで仲値(なかね)の意味を少し、お話します。


仲値
東京外為市場の午前中によく聞く「仲値」ですが、仲値とは銀行がその日の対顧客(輸出・輸入企業や個人など)への外国為替業務に適用する、当日の受け渡し公示レートのことを指します。

ご存知の通り、外国為替相場は24時間変動していますが、例えば個人が銀行の窓口で海外旅行のために米ドルを買っておく時にいちいちその瞬間のレートで為替取引をすることは現実的に難しいですよね。

このため、銀行は毎営業日の午前9:55分頃のスポットレートを基に10時頃に仲値を発表し、原則固定してその日一日中の対顧客向け為替レートとして使用します。  


仲値と呼ばれるのは、
TTS(Telegraphic Transfer Selling rate:銀行が顧客に外貨を売るレート)とTTB(Telegraphic Transfer Buying rate:銀行が顧客から外貨を買うレート)との真ん中だから仲値と呼ばれています。

銀行の為替手数料は通常1円ですからその日の仲値が118円の場合TTSは119円、TTBは117円になります。

今回は、ここまで。

第28回のブログを読んで頂きありがとうございました。次回も頑張って知識を、どんどん吸収していって下さいね。

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【編集後記】
 
次回は、「自分だけのトレードスタイルを決めよう!」をお伝えします。FXの売買には分単位の短いものから何ヶ月もじっとポジションを持つスタイルまで、人それぞれ、さまざまなので、このあたりのお話しを次回にしますので、楽しみにしていて下さいね!