● 「取引所取引」
第38回目
FXはFX会社と投資家が直接取引をする「相対取引」である事を以前にお話ししたことがあります。
相対取引とは・・・・、
相対取引(=非取引所取引)とは取引所を通さずに、取引をすることを言います。つまり取引は、FX会社とあなたが直接行うことになります。
クリック365に上場していないFX会社で取引を行う場合、この取引形態がとられます
相対取引(=非取引所取引)では、証拠金の管理をするのはFX会社です。
その為FX会社の管理方法によっては取引相手のFX会社が倒産した場合、証拠金が保護されない可能性があります。
こういった事からFXの会社を選ぶポイントは前回のブログにも記載しましたが、
1:金融庁に登録していること。
2:顧客資産の分別管理をしていること。
3:信託保全を徹底していること。
でしたよね。
つまり、これが相対取引の概要となるわけです。今度はそれに対して、「取引所取引」といわれるものをお話しします。
この取引所取引でFX(外国為替証拠金取引)が出来るのは「くりっく365」になります。
くりっく365の取引所は、東京金融取引所になっています。
大証FX(現在は休止)の取引所は大阪証券取引所。
取引所取引の特徴は、
1:安全
2:公正
3:申告分離課税
の3つの特徴があることです。
まずは、1:安全:取引所取引では、証拠金は全額取引所に預託されるので仮に取引するFX会社が倒産しても、預け入れた証拠金は確実に取引所によって保護されるので安心して取引が出来ます。
次に2:公正:これは、くりっく365と大証FX(休止しています)で少し違いがあります。
まず、くりっく365は「マーケットメイク方式」といって世界有数の金融機関(マーケットメイカー)が提示する価格(買い気配・売り気配)の中から最も良いものを提示するという方法をとっています。
相対取引において1つのFX会社が提示する買値・売値で取引する事を思えば、非常に公正なレートが提示されていると考えて良いでしょう。
またくりっく365では、それに加えて現在出ている注文数量を見る事ができるのです。
このことにより、今後の買いが強いのか売りが強いのかをある程度判断する事も可能になっています。
一方、大証FX(現在は休止)はマーケットメイク方式に顧客の買い注文と売り注文を
一ヶ所に集めて注文同士を約定させるオークション方式を合体させた「 ハイブリッド形式 」を行っています。
このことにより大証FXでは、マーケットメイカーが提示した価格に加えて一般投資家が出した指値注文やその数量も見る事が出来るのです。
こういった取引所取引でFXを扱える、くりっく365や大証FXは、どの投資家にも多くの情報を見ながら取引が出来るようになったので、より公正な取引になったといえるでしょう。
最後に税制面について。
3:申告分離課税:相対取引のFXでは、税率が10~50%の総合課税です。
しかし取引所取引では一律20%の総合分離課税で確定申告の必要もありません。
またもし損失が出た場合には「繰越控除」といって、その翌年以降3年間はその損失を繰り越す事が可能になります!
仮に翌年以降に利益が出たら、そこから繰り越した額を差し引く事が出来ます!
最近はくりっく365に参加するFX会社もかなりの数にのぼっています。
取引の選択肢が多いという事はそれだけFXが投資の方法として浸透してきた証拠でもあります。
これからFXを始めようという人には、非常に良い時代になってきたとも言えますね!
今回はここまで。
第38回のブログを読んで頂きありがとうございました。
次回も頑張って知識を、どんどん吸収していって下さいね。
https://x.com/ea_kurashi_110
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【編集後記】
本日は大証FX(大阪証券取引所)の過去のお話も交えました。過去にこの様なものがあった事を知識として知って頂くためにです。
現在は廃止されて無くなっています。しかし、平成25年に東京証券取引所と経営統合され、日本取引所グループになりました。
次回は「くりっく365の注意点」をお伝えします。
全てが良く見られがちな「くりっく365」ですが意外な盲点もあるのでは・・・?
次回はその事について勉強しますので楽しみに待っていて下さいね!
それでは、次回をお楽しみにして下さい。
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